一般に家庭で使用される冷蔵庫がどのように冷やされ、食品保存されているかの原理を紹介。

冷蔵庫の歴史
家庭で一般的に使用される冷蔵庫の始まりや開発の経緯、普及の流れについて
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古代から19世紀初頭までは、機械で食品を冷やすという概念がなく、食品の保存には氷や雪など自然の冷却資源が使われていました。
1803年に、アメリカのトマス・ムーアが氷を利用した「refrigerator(冷蔵庫)」を発明し、この用語が生まれました。
1834年に、アメリカの発明家ジェイコブ・パーキンスが圧縮式の製氷機(冷凍機)を発明し、人工的に氷を作る技術が確立されました。
1918年、アメリカのケルビネーター社が家庭用の電気冷蔵庫を開発し、上流階級を中心に普及し始めました。
1923年、日本に初めて米国GE社製の電気冷蔵庫が輸入され、冷蔵庫の歴史が始まります。
1933年、東京電気(現・東芝)が国産初の電気冷蔵庫を販売しましたが、当時は非常に高価で普及率は低いものでした。
1950年代後半、冷蔵庫はテレビ・洗濯機とともに「三種の神器」と呼ばれ、一般家庭に急速に普及しました。
1960年代には冷凍庫付き冷蔵庫が登場し、1970年代には自動霜取り機能や2ドア冷蔵庫が主流となりました。
1980年代以降、野菜室やチルド室、製氷機など多機能化が進み、平成以降は大容量化、省エネ化、除菌機能など現代的な進化が続いています。
1923年:初の冷蔵庫輸入(米国GE社製)。
1933年:国産初の電気冷蔵庫発売(東京電気)。
1950年代後半:一般家庭への普及が加速。
1976年:普及率ほぼ100%に到達。
冷蔵庫は、自然の氷を利用した時代から始まり、19世紀に人工冷却技術が発明され、20世紀に電気冷蔵庫として家庭に普及しました。日本では戦後の高度経済成長期に急速に普及し、現代では多機能・省エネ・大容量と進化を続けています。